No1. Catapilla/Catapilla
アーティスト:Catapilla
アルバム名:Catapilla
発売年:1971年
国:イギリス
1:Naked Death(15:44)
2:Tumbleweed(4:00)
3:Promises(5:45)
4:Embryonic Fusion(24:08)
1970年にイングランドのロンドンで結成されたバンド『キャタピラ』。元々、バンドのボーカリストは「ジョー・ミーク」であったが、最初のバンドのパフォーマンスの頃までに妹の「アンナ」に交代した。
その後、多少のメンバー変更と2作目の1972年に『チェンジズ』をリリースし、バンドは解散。短い期間のバンドであったようです。
1作目、バンド名を冠した『キャタピラ』。全4曲だが15分台の曲と20分台の大曲2曲を含む4曲なので短くはないです。
バンドサウンドはメインメンバーの「ロバート・カルヴァート」と「ヒュー・イーグルストン」が共にサックス奏者という影響もあるのか、ジャジーかつブルースロックよりの骨太サウンドになっております。また、ボーカリストの「アンナ・ミーク」の良くも悪くも不安定なボイスがサウンドに拍車をかけ、非常に起伏が激しいアルバムになっています。ハスキーな感じで歌うアンナが興に乗じるとシャウトするため、聴いていると「ぬぉ!?」っと度々なっていました。
1曲目から3曲目までは、意識せずに聞いてると、3曲繋がっているかのような印象がありました。個人的には3曲目が終わった時点で「これで終わりかな?」と感じたほどです。
しかし、4曲目が圧巻でベースのイントロから重なるようにドラム。ギター。サックスが載っていき、混然一体となる様が心地良いです。時折聞こえるフルート?の音色等が悠久さを感じさせます。まぁ、このアルバム悠久という言葉より、土臭いというか土着的というか、爽やかさはないんですけどね。転調してアンナが「アーアー」と唄う部分があるのですが、結構好きです。歌詞を歌うより、ハミングのほうが曲に合う気がするんです。
全体としては、自分が耳なじみが無いため、慣れるのに時間が必要でした。少し胃もたれしそうな感じでしたが、今では聞けます。そんな感じでしょうか。おススメはできませんが、好きな方は好きだと思います。